大学院の研究室に所属すると、通常の授業の他に、ゼミがあります。
ゼミとは何かをざっくり説明すると、学生が受け身ではなく能動的に授業に参加して教員や他の学生と積極的に議論を交わすような授業形態のことです。
一口にゼミと言ってもその内容は様々です。
今回は大学院で実施されるゼミのうち、輪読と呼ばれるものを今年大学院を卒業したばかりの私が解説していきます。
輪読とは?
輪読とは、一冊の本を皆で読み進めながら内容について意見や解釈を議論するゼミです。
以下の手順で進められることが多いです
2.ページごとに担当を振り分け、各々その範囲について予習する
3.順番に自分の担当の箇所を講義形式で解説する
4.質疑応答や議論を交わす
1.読み進める本を決める
研究室のテーマにあった本が選ばれることが多いです。
私は物性系の研究室に所属していたため、物性そのものや理論、物性の測定方法などの本を用いて輪読を行っていました。
運悪く洋書が指定されてしまうと、翻訳する手間も増えるので非常にめんどくさくなってしまいます。
自分の興味のある本があるのであれば、教授にお願いして輪読で読むこともできます。
2.ページごとに担当を振り分け、各々その範囲について予習する
予習は輪読で最も重要で時間のかかる箇所になります。
予習を怠ると、自分の担当箇所の輪読を全く進めることができず、無意味な時間を過ごすことになります。
また他の輪読参加者に大きな迷惑がかかります。
絶対に予習を行い、他人に説明できるレベルまで理解しておきましょう。
また予習内容を発表できる形式にまとめておく必要があります。
私の場合はスライドを作成していました。
自分の担当だと10-20時間ほどかかっていたと思います。
想像が付くかと思いますが、自分が発表の週は予習がめちゃくちゃ大変です。
ゼミだけで無く研究活動も平行して行う必要があるからですね。
3.順番に自分の担当の箇所を講義形式で解説する
決められた範囲の当番が回ってきたら、予習内容を講義形式で発表します。
発表の仕方はいろいろあるかと思いますが、私の場合はPowerPointによるプレゼン発表でした。
他にも板書を用いたりレジュメを用いたり等あるとは思います。
ゼミは一コマ90分でしたが、そのうち60分程度は発表時間でした。
4.質疑応答や議論を交わす
発表中や発表後に、わからないところや疑問に思う箇所について質問が飛んできます。
この質問に耐えうるためにはしっかりとした予習が必要不可欠ですね。
特に教授陣はその道のエキスパートなので、舐めた発表では乗り切ることができません。
鋭い質問や、深いところまで突っ込んだ質問をされることが多いので、適当な説明をすると返り討ちにされます。
別に我々を攻撃しようとしているわけでは無く、単純な興味から質問していることが多いですが、恥をかかないように勉強しておきましょう。
質疑応答や議論は大事なことで、より内容についての知見が深まり、研究室全体のレベルがアップします。
しっかり予習をすればするほど、自分とは違う他者の視点が参考になることでしょう。
逆に他の人が発表している時は、積極的に質問することが大事です。
質問をするためには発表を真剣に聞いて疑問を持つ必要があり、理解スピードがグンと上がるからです。
まとめ
輪読は1冊の本で担当を振り分け、予習し、発表する形式のゼミです。
予習は時間がかかり、非常にしんどいですが、周囲に迷惑をかけられないという思いから確実に予習することになります。
また他人に教えることを前提とした勉強方法は、自身の理解を深めるためにとても有効です。
なかなか一人で勉強が続かないという人は、友達と輪読形式の勉強方法を取り入れるのもおすすめです。

